「はちみつレシピコンテスト」最優秀賞・廣瀬さんのコメントが届きました
2022年3月1日、千葉商科大学にて開催された「はちみつレシピコンテスト」受賞者のコメントが届きましたのでご紹介します。
最優秀賞 廣瀬由菜さん
まず、レシピに至った経緯として、自家製の味噌や塩麹を作っていることが背景にあります。塩麹は肉や魚に漬けたり、炒めもので活用したりと様々な料理に使用していました。しかし、味噌は味噌汁やきゅうりにつけて食べるなど、レパートリーが少なかったのです。手間暇かけて作った味噌のレパートリーを豊富にしたいと思いレシピを考えました。
そこで、塩麹のように肉や魚を味噌に漬けてみようと思いつきました。しかし味噌だけで漬けては塩気が強いので、ハチミツと掛け合わせ、甘じょっぱい味付けにしようと考えました。
また、このレシピには4つのコンセプトがあります。1つ目は「味噌の文化を守る」です。味噌は日本の伝統食品であり、国菌に認定されています。しかし、食生活の変化から、食卓から失われつつあり、味噌の価値が薄れているのではないでしょうか。味噌には健康や美容によいというだけでなく沢山の価値があると思います。例えば味噌汁で連想してみると、「母が作る具沢山の味噌汁」「おばあちゃんの味」「父の味噌汁」など人とのつながりが想像できたり、仕事や学校から疲れて帰ってきた時の一杯の味噌汁で心がほっとしたりしませんか。そのような味噌の価値や文化を守りたいという思いもレシピに込められています。
2つ目は「栄養面」です。発酵食品である味噌と、疲労回復やビタミンミネラルが豊富な蜂蜜を掛け合わせ、栄養的・健康的なレシピを考えました。
3つ目は、「レパートリーが豊富」であることです。タレにおろしニンニクやおろしショウガを足したり、鷹の爪を入れて甘辛にしたり、焼いた後に刻んだ大葉やねぎ、ごまをたっぷりかけるなどアレンジ次第で色々な味を楽しめます。 また、季節ごとの野菜と一緒に焼くのもおすすめです。さらに、はちみつの中でも今回のハニー・サステナブル・プロジェクトで紹介された福島県須賀川産のはちみつや、花の種類ごとで様々な蜂蜜(アカシア蜂蜜、マヌカ蜂蜜、百花蜂蜜など)があります。味噌の中では赤味噌や白味噌、米味噌、麦味噌、豆味噌など日本各地で塩分量や味が異なる味噌があります。沢山の種類がある蜂蜜と味噌の掛け合わせや一手間を加えることで、レシピ展開の可能性も期待できるのではないでしょうか。
4つ目は、「簡単な調理法」であることです。タレを作る、漬ける、焼くといった3つの行程であるため、 お子さんも一緒に調理ができます。また、美味しさや栄養面だけでなく作る側の手間を考慮し「時短」であることも考えました。
今回のコンテストでは参加者の皆さんのレシピやコンセプト、工夫点、展望などがよく考えられており楽しく、とても圧巻されていました。そのため、最優秀賞をいただいた時は本当に驚きました。コロナ禍で活動範囲が狭まられていた中、初めて参加してみたいと思ったプロジェクトでしたので、このような賞を頂き嬉しく思います。今までの料理経験や、栄養面のこだわりを活かすことができ、参加して良かったと心から思っております。
■だいがくアシスタンスプロジェクトページ
「養蜂事業による福島空港支援プロジェクト」
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